最近では、コーヒー以外にもあらゆる商品で、「カフェインレス」「デカフェ」「ノンカフェイン」という文言を目にする機会が増えてきているかと思います。 今回は、これらの表記の定義について解説します!
①カフェインレス
カフェインレスとは、元々カフェインを含むものからカフェインを抜き取ったものを指します。 世界各国でカフェインレスの定義は異なりますが、日本では「一般社団法人全国公正取引協議会連合会」により、カフェインを90%以上除去したコーヒーと定義されています。 コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則(2019.08) (jfftc.org)
②デカフェ
デカフェとは、カフェインレスと同義です。 フランス語が語源であり、décaféiné(デカフェイネ=カフェインのないという意味)の略語です。
③ノンカフェイン
ノンカフェインは、カフェインを始めから含まないものを指します。 コーヒーにおいては、現在カフェインのないコーヒーの栽培研究をされているそうですが、現段階では、ノンカフェインコーヒーは存在しません。 ノンカフェイン飲料の代表としては、麦茶、ハーブティー、ルイボスティー、そば茶、黒豆茶、コーン茶、たんぽぽコーヒーなどが挙げられます。 カフェインを一切摂取したくないという方は、これらの飲料をお勧めします。
カフェインフリーコーヒーノキ
コーヒーからカフェインを抜く方法では、風味を損ねるという課題から、カフェインを生成しないコーヒーノキの栽培研究も行われています。 ⑴遺伝子組み換え 2003年に奈良先端大学研究グループにより、葉のカフェイン含有量が通常の70%をカットしたコーヒーノキの作製に成功しました。 しかし、繁殖に課題を抱えており、品種がアラビカではなく、価値が劣るロブスタでの研究であったことから、実用化は時間がかかるとみられております。 ⑵育種 2004年にブラジルにて長年品種改良を続けた結果、カフェインレスの基準値もクリアした、極めてカフェインの少ないコーヒーが完成しました。 しかしカフェインになる直前の成分である、テオブロミンを通常よりも多く含むそうです。テオブロミンには人の体に対してカフェインに似た反応が起こります。 それぞれ課題を抱えており、現在も研究はされておりますが、昨今の報告はありません。 研究が進み実用化されたら、いつかノンカフェインコーヒーも誕生するかもしれません!
最後に
今回は、カフェインレス、デカフェ、ノンカフェインの違いを解説しました。 カフェインが体に与える影響に関しては、別の記事でまとめてあります。 必ずしも、カフェインは害の実を与えるものではありません。 詳しくは、コーヒーを飲むことで与える健康面のメリット・デメリット をご覧ください! 次回の記事では、コーヒー豆からカフェインを抜く方法をご説明します。 カフェインレスコーヒーが美味しくないと感じる理由は、カフェイン以外の成分も除去してしまっている為です。 美味しいカフェインレスコーヒーの見極め方も解説していきますので、是非お楽しみにお待ち下さい。 【お試しセット】 珈琲いろはを運営しているITSUKI COFFEEでは、オンライン限定のお試しセットをご用意しております。 当店では毎月50種類以上のコーヒーをテストして厳選したコーヒー豆をご提供しております。 その中から、4種類のコーヒー豆を50gずつお届けします。