今回は、ハンドドリップでコーヒーを淹れるのに必要な道具一式と、バリスタ目線でオススメの商品をご紹介します。 コーヒーを始めたいけど、道具の種類が多すぎて諦めている方、この記事をきっかけに道具を揃えてみてはいかがでしょうか? そしてただご紹介するだけではなく、 ・必ず揃える必要がある道具→必須の道具 ・無くても淹れられるが、クオリティUPの為にあったほうが良い道具→任意の道具 に分けて解説しますので、 あなたの求めるコーヒーライフに合わせた道具を見つけてください! 結論としては、ハンドドリップに必要な道具一式は以下の通りです <必須の道具> ・ドリッパー(コーヒーの粉を入れる、底に穴の空いた器具) ・ペーパーフィルター(ドリッパーに乗せ、粉を濾す紙) ・サーバー(落ちたコーヒーを溜める容器) ・ドリップポッド(先の細いポッド) <任意の道具> ・コーヒーミル(豆を粉に挽く道具) ・デジタルスケール(重さを量る) ・タイマー(抽出時間を計る) ・温度計(お湯の温度を計る) となります。
■必須の道具
①ドリッパー
ドリッパーはステンレスや陶器など、様々な素材のものがありますが、 コスパと使い勝手の観点から、樹脂製をお勧めします! 樹脂製のドリッパーは、陶器製の約1/6程度の価格で購入でき、落としても割れにくいので長く使えます。 そしてステンレスや陶器のドリッパーは、室温に応じて冷たくなるため抽出前にしっかり温める必要があります。 その手間を考えても、樹脂製をおすすめします! また、ドリッパーはサイズ選びも重要です。 多くのメーカーは基本的に、 ❶1人用 or 1~2人用(一番小さいサイズ) ➋2~4人用 or 3~4人用(2番目に小さいサイズ) の記載でサイズが用意されています。 ❶1人用 or 1~2人用→コーヒーカップ…1~2杯分 マグカップ1杯分 ➋2~4人用 or 3~4人用→コーヒーカップ…3~4杯分 マグカップ2~3杯分 ※コーヒーカップは約120㎖ マグカップは約200㎖ マグカップを使用する方はご注意ください! <オススメのドリッパー> オススメのドリッパーは以前掲載した美味しいコーヒーのいれ方の記事で解説したので、今回は結論だけ紹介します。 ・80点のコーヒーを安定して出したい人→カリタ(台形) ・100点を狙いたい人|浅・中煎り(フルーティ・華やか)→フラワードリッパー ・100点を狙いたい人|中深・深煎り(マイルド・コク深い)→コーノ ・100点を狙いたい人|いろんなコーヒーを試したい→ハリオV60 ②ペーパーフィルター
ペーパーフィルターはコーヒーの粉を濾す為に必要な道具です。 フィルターは画像の通り、ドリッパーに合わせた形のものが必要です。 <オススメのペーパーフィルター>
基本的に購入したドリッパーの純正ペーパーフィルターや量販店に販売されているもので問題ありません。 ご家庭で楽しむ分には、ペーパーで淹れ方や味わいが大幅に変化することはありません。 ちなみにもっとコーヒーにこだわりたいという方は、アバカフィルターというペーパーフィルターがオススメです! お湯の落ちが非常にスムーズで、しっかりと雑味をカットしてくれます。
③コーヒーサーバー
落ちたコーヒーを受ける為に必要な道具です。 性能の違いなどはなく、見た目を重視してもコスパを重視しても問題ありません。 <オススメのコーヒーサーバー> ダイソーの計量カップです(200円商品)。 これはかなりオススメです! ダイソー商品なので、予告なく終了する場合もございます。 これの何が良いかというと…コスパに対するデザイン、そして何よりメモリがついていることです。 コーヒーサーバーは基本的に細かいメモリがありません。 各メーカーの基準で1杯分2杯分の記載がある程度です。 一方ダイソーのこちらは計量カップなので、当然細かいメモリが付いています。 こちらもドリッパーのサイズに適合するかは、チェックしてからご購入下さい。 ちなみに、カリタ式の1人用ドリッパーはサイズが合いませんのでご注意ください。 万が一、サイズが合わないサーバーを購入してしまった場合は、ドリッパーとサーバーの間に箸などを挟むと使用できます。
④ドリップポッド
通常の注ぎ口のやかんやケトルでコーヒーを淹れることはできなくもないのですが、美味しく淹れることが難しい為、ドリップポッドも必須でしょう。 ドリップポッドも何を使っても問題ありません。 細く注ぐのが得意なものや、一気に注ぐのが得意なものなど、様々な種類がありますが、最も大事なことは持っているドリップポッドに慣れることです。 <オススメのドリップポッド> 価格重視でもデザイン重視でも問題ないのですが、予算をかけられる方には、山善がオススメです。 おすすめポイントは、温度調節ができること。 後述する温度計が不要になります。 毎回温度計を使うのも手間ですので、非常に便利な機能です。 こちらの商品は、温度調整機能付きドリップポッドの中でも比較的安価です。 →YAMAZEN / YKG-C800-E
■任意の道具
⑤コーヒーミル
コーヒー豆を粉にする器具ですが、ミルに関しては説明することがたくさんあるのですが、ここでは簡潔に解説します。 結論、ミルで飲む直前に挽いた方が格段に美味しくなるが、これから自宅でコーヒーを始める上で必ず必要ではないです。 最初から導入するとなるとあまりにもハードルが高いかと思いますので、まずは粉で購入して、おうちコーヒーを始めてみてください。 そして飽きずにもっとコーヒーにこだわりたいと思ったら導入を検討としてみてください! <オススメのコーヒーミル> コーヒーミルは選ぶもの次第で価格や性能が大きく変わります。 前提としてミルの性能の高さは=「挽き目の均一性」です。 均一であればあるほど美味しいコーヒーが淹れられます。 ここからは挽き目の均一性の点数をつけながらミルをご紹介します。 〇掃除や手挽きはめんどくさい方 →プロペラミル全般(2000円~4000円) カリタプロペラなど 刃の付いたプロペラが回転するシンプルな構造 挽き目の均一性 1.0/5.0点 〇ある程度挽き目にもこだわりたいが、低予算で抑えたい。 →HARIO セラミックスリム(2000円台) 浅煎りの豆は硬いのでは回すのに少々力が必要です。 挽き目の均一性 2.5/5.0点 最初のミルとしてはこちらが推奨です! 〇性能が高い電動ミルが欲しい方 →コスパ優秀:ボダム ビストロ(10000円弱) 挽き目の均一性 4.0/5.0点 →バランス重視:WILFA SVART Aroma(25000円程度) 挽き目の均一性 4.5/5.0点 →性能重視:カリタ NEXT-G(50000円程度) 挽き目の均一性 5.0/5.0点 〇高性能な手挽きミルが欲しい方 →コマンダンテ(45000円程度) 挽き目の均一性 5.0/5.0点 ⑥デジタルスケール デジタルスケールの使用用途は2点あります。 ⑴コーヒー豆の計量 →計量スプーンで豆を量っても良いのですが、こだわるならばデジタルスケールで重さを量ることを推奨します。 豆によって質量は異なることが理由です。 ⑵ドリップ中の注いでいるお湯の量 →注いでいる最中のお湯の重さを量ることで、再現性が高く、抽出が安定します。 <オススメのデジタルスケール> こちらも特に何を使っても良いのですが、0.1g表示のものがオススメです。 →タニタ KJ-212 ⑦タイマー タイマーがなくても淹れられますが、こちらも抽出時間を計ることで、再現性が高く、抽出が安定します。 <オススメのタイマー> 100均のタイマーでOKです! スマホのアプリでも良いくらいです。
⑧温度計 お湯の温度もコーヒーの味に影響します。 「任意の道具」の中では最も優先順位は低いです。 温度計があっても毎回計るのは面倒かと思いますし、あまりにも高温や低温で抽出しない限り大幅に味が変わることはありません。 (豆によりますが、適正温度は83℃~95℃) 温度計はこだわりはじめたら揃えるくらいの感覚でよろしいかと思います! また、毎回計るのが面倒な場合は前述した、温度調整機能付きのドリップポッドをご検討ください。 <オススメの温度計> 何を選んでも良いですが、個人的にはドリップポッドの縁に引っ掛けるタイプが好きです。 →Generic
最後に
今回は、ハンドドリップコーヒーを始める為の道具一式を、「必須の道具」と「任意の道具」に分けて解説しました。 この記事を参考に、自分が求めるコーヒー器具を取捨選択していただき、コーヒーライフを始めていただけると嬉しく思います!! 美味しいコーヒーのいれ方は、以下の記事を参考にしてください。 →美味しいコーヒーのいれ方を徹底解説|ハンドドリップのレシピから原理まで(12000字)
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