ご家庭でコーヒーを牛乳で割って、カフェオレを楽しまれる方が多くいらっしゃるかと思います。 カフェオレとしてコーヒーを楽しむお客様との会話の中で最も耳にする失敗は、 「水っぽくなってしまう」ということ。 これを解決する為に、実際にお客様にお伝えしている方法とレシピを今回はそのまま記事にします! 結論として、 ・5:5ではなく1:2(コーヒー:牛乳) ・コーヒー豆の量を減らさない ・牛乳は成分無調整、コーヒーは深煎り の3つのポイントが重要です! 作り方についてもご紹介しますが、今回のレシピは非常に簡単です。 是非最後までご覧いただき、ご家庭で実践してみてください! ちなみに今回ご紹介する内容は「カフェラテ」ではなく「カフェオレ」です。 違いについては前回の記事でまとめておりますので、よろしければこちらもご覧ください。 →カフェラテ・カプチーノ・カフェモカ・カフェオレの違いとは?
水っぽい=水分含有量が高い!
まずは水っぽく感じる原因を考えましょう! 非常にシンプルなのですが、水分含有量が低ければ低いほど水っぽさはなくなります。
コーヒー(液体)の水分含有量は98%、牛乳の水分含有量は88%です。
カフェオレの本来のレシピは5:5で、水分含有量は93%
今回ご紹介するレシピは1:2で、水分含有量は約91%
たった2%の違いですが、これだけで水っぽさが大幅に軽減されます。
そしてお気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、カフェオレの正解の味は少々水っぽいのです。
(これは仮説ですが、カフェオレの発祥国であるフランスの牛乳の方が、日本の牛乳よりも乳脂肪分が高いようです。
もしかするとフランスの牛乳を使用すると、5:5でも水っぽさがなく飲めるのかもしれません。)
1:2のレシピは邪道ではあるのですが、「美味しく飲む」ということにフォーカスして考え、このレシピを推奨します。
ここでコーヒーの味が薄くならないのか?という疑問が生まれるかと思います。
コーヒー豆の量を減らさない!
コーヒーの味が薄くならない為のポイントは、いつも通りの量の豆(粉)を使用することです。
コーヒーの抽出量は減っても、豆の量を変動させなければ、牛乳にも負けないしっかりとコーヒー感を味わえるカフェオレを作ることができます。
具体的な分量は、後述するレシピの中で紹介します。
牛乳の場合は成分無調整、コーヒーは深煎り
ミルクは、牛乳に限らず豆乳やアーモンドミルクを使用しても問題ありません。 牛乳を使用する際は好みにもよりますが、成分無調整牛乳を使用することをお勧めします。 低脂肪牛乳や成分調整牛乳は、水っぽさを感じ、コーヒーとのまとまりがないカフェオレになってしまいます。 コーヒー豆は深煎りが推奨です。 牛乳で割るのでしっかりとコクのあるコーヒーを使用しなければミルクに負けてしまいます。 ミルク感を強く、さっぱり飲むという目的であれば、深煎り以外の豆でも良いと思います。
レシピ紹介
分量は、画像の表のとおりです。
例えばカフェオレ完成量が150gの場合
・コーヒー量=カフェオレ完成量×1/3・・・50g
・牛乳量=カフェオレ完成量×2/3・・・100g
・コーヒー豆/粉=カフェオレ完成量×1/10・・・15g
・お湯を注ぐ量=コーヒー量×1.5倍・・・75g
粉の挽き目は中細挽き程度が理想、お湯の温度は90~95℃が推奨です。
<下準備>
写真のような状態にセッティングしてください。 注いだお湯の量を量るので、できる限りデジタルスケールは用意いただきたいです。 今回は、「カフェオレ完成量150g、コーヒー量50g、牛乳100g、豆/粉の量15g、注ぐ量75g」の分量でご紹介します。
①0:00~1:00
豆と同じ量のお湯(スケールの重さが15g)を注ぎ、スプーンでザクザクと混ぜ、1分間待ちます。 注ぎ方はドリッパーの縁につかなければどのように注いでも問題ありません。
②1:00~
勢いよくコーヒー量の1.5倍のお湯(スケールの重さが75g)を注ぎ、3周程度スプーンで混ぜ、ドリッパー内のお湯を落としきったら完成です。 (落とし切ると約50gのコーヒーを抽出できます。) この抽出方法は、ブラックで飲む分には雑味を感じますが、ミルクで割るので雑味はさほど感じることなく、むしろミルクに負けない強いコーヒーを抽出できます。 ミルクで割らない、通常のブラックコーヒーのいれ方は別記事で詳しくまとめてあります。 →美味しいコーヒーのいれ方を徹底解説!(ハンドドリップ) コーヒーの抽出を終えたところで、続いてミルクとの合わせ方をアイスとホットに分けて解説します。
<アイスの場合>
抽出したコーヒーを冷やす必要があります。 冷やし方は、ボウルなどに氷水を張り、サーバーの外からコーヒーを冷やしてください。 コーヒーがある程度冷えたら、お好みで氷を入れたグラスに牛乳を入れ、上からコーヒーを注いで完成です。
グラスに氷とミルクを入れ、氷にコーヒーを静かに注ぐと、綺麗に上下のレイヤーが出来上がります。 より濃厚に楽しみたいという方は、氷を入れずに注いでください。 しかし、氷がない場合、綺麗なレイヤーは作ることができなくなります。
<ホットの場合> 抽出したコーヒーに温めた牛乳を注いで完成です。 ミルクの甘味を最も感じる温度は60℃程度ですので、温めすぎないように気を付けましょう。
最後に
今回は濃厚なカフェオレの作り方について解説しました。 勿論、好みによりますが、「水っぽくなる」という方は、是非一度お試し下さい! またコーヒーの味が濃すぎるという場合は、豆の量を少し少なくして、1:2の分量はそのまま作ってみてください! 珈琲いろはを運営するITSUKI COFFEE では、カフェオレに適したコーヒー豆も販売しております。 是非お試しください!